PRECIPICE AAR6

Precipice AAR

鷹:やったどーん。

熊:どうしたんだくま?

鷹:時間は前後するがTURN24にようやくアメリカの宇宙開発投資が実ってアポロ11号が月に行ったんだぜ。

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熊:これで勝利点ボーナスはアメリカのものになったかくま。

鷹:AIは宇宙開発をしないので簡単に月面着陸できる。

熊:そんなことより中印の動向だくま!

鷹:まあそうだねえ。

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鷹:そしてこれがTURN30、ソ連による中国侵略が挫折した後の世界地図だ。

熊:中印が真っ青になっているくま。これはソ連の安全保障が危機的だくま。中国は走資派に牛耳られているくま! 毛沢東復権させねばやばいくま!

鷹:これは史実よりちょっと捻じれた中ソ論争ですねえ。ソ連スターリニズムで、中国が修正主義ですか。

熊:中東情勢もやばいくま。エジプトのナセル大統領が中立化していて、サウジが史実通りアメリカの犬になっているくま。リビアカダフィだけ*1が強固な共産主義者で、イスラエルに駐屯するアメリカ軍の影響力は当分排除できないくまね。

鷹:そのとおり。

熊:南米はもっとつらい状態だくま。アルゼンチンではペロンが没して共産主義が後退しており、チリではアジェンデ政権が選挙で負けて*2ピノチェト率いる極右政権が権力を握っているくま。ブラジルやコロンビアでは共産ゲリラが無慈悲に弾圧されていて、南米で共産政権はキューバスリナムだけだくま。

鷹:左下にある勝利ポイントを見たまえ。これが17に到達したほうが一方的な勝利を収めるルールになっている。わがアメリカは月面着陸ボーナスを入れて、12ポイントをゲットしている。あと5ポイントだ。

熊:ぐぬぬ。こうなったら局面打開の禁じ手だくま。TURN35! 第二次中国侵略! 毛沢東の第二革命を支持してソ連軍が国境を越えるくま! 鄧小平は台湾に亡命し、中国で共産主義政権が復古したくま! TURN38! チリでクーデタ支援! ピノチェト政権をゲリラで倒し、アジェンデ政権が復活。ピノチェトは大統領官邸で自殺したくま!

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鷹:ぬおー!(ショックでPCの画面を叩きかける。)

熊:どうする?抗議するくまか?

鷹:だめだ、熊くんは劣勢だから、いまや核戦争を怖れていない。抗議しても結局容認して、こちらの弱腰を同盟国に見せつけるだけだ。ここは無視するしかない*3

熊:無視するくまか。ふふふ、局面をやや挽回したくまよ。

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鷹:ここは熊くんの挑発にのらずに中押し勝ちを狙うことが肝要だ。

熊:この劣勢を挽回するには、多少無理してでも強引な手法をとるのが最善だくま。

(続く)

*1:あとイエメンも。

*2:クーデタではなく貿易と外交で自由主義化したことの脳内補完。

*3:これはPrecipiceの問題点で、普通こういうときに抗議すらしないと逆に同盟国との関係が悪くなると思いますが、このゲームでははじめから降りたほうが抗議して降りるよりデメリットが少ないのです。