CK3 AAR 青空と金十字 1
Chapter1. 神々は渇く
スウェーデン王国がキリスト教(西方教会)を受容したのは、キリスト歴1008年頃、ユングリング朝オーロフ王の時代でした。
オーロフ王は「シェートコヌング」という異名でも知られ、この言葉の意味はつまびらかではありませんが、「従属王」とも「課税王」とも称されます。
オーロフ王が没すると後継者となったのがアーヌンド・ヤーコブ王でした。
彼は1022年頃から1050年頃にかけ、三十年にわたってスウェーデン王国を統治しました。このアーヌンド・ヤーコブ王の治世の間にスウェーデンのキリスト教化は促進されたと言われています。
アーヌンド・ヤーコブ王とその跡を継いだ兄弟のエームンド王はいずれも嫡男を残さず没し、ユングリング朝は絶えます。
ユングリング朝の後継者がいなかったためにスウェーデン王位はエームンド王の娘エンカリムと結婚していたユトランドの貴族出身であるステンキルに転がり込みます。
ステンキルはステンキル朝スウェーデン王国の開祖となり、四人の男子に恵まれました。すなわち、エリック、ハルステン、ホーコン、そしてインゲです。
とくに長男エリックは武勇に優れ、カトリック教徒で、つぎの王として将来を嘱望されていました。
しかし、エームンド王の庶子、エンカリムの兄、つまりステンキル王の義理の兄にあたる人物、異教徒エリックがウップランドの領主として同時代に君臨していました。
この王太子エリックと異教徒エリックは仲が悪く、憎しみ合って、互いに互いを敵視していました。
ss王太子エリックの肖像
ss異教徒エリックの肖像
(続く)